ブラインド手術~美容外科医の腕~

☆日本とアメリカの美容外科医の違い

日本では医師免許を取得すれば、自分の好きな道に進むことが出来ます。内科、精神科、形成外科、耳鼻科、眼科etc..しかも、内科から外科に鞍替えする事も可能です。全ての科を制してやろう、という気はないものの、個人医院で看板に「内科・小児科・整形外科・消化器内科・形成外科・・」と書かれているけど、ドクターは1人・・一体何が専門なのでしょうと不安になってしまいます。

これは日本の特徴です。医師になるまでに最短ですと26歳で免許を取得する事が出来ます。しかし、研修や実習は常識的に考えて必要だと思います。アメリカや他諸国ではどの科に進むかによって厳しい研修と経験を積んで積んで積みまくります。特に外科医・形成外科医になるには簡単にほいほいなれるわけではありません。規定にのっとって先輩にぴったりくっついてオペ修行をします。


日本では26歳の新米医師がメスを握る事が出来てしまうのはアメリカ人医師にとっては驚きの様です。アメリカだけではないと思いますが、26歳で医師になり、美容外科に直行し、とりあえず二重まぶた埋没式だけをひたすら1週間教え込んでもらって、訪れるお客様に二重まぶた埋没式を覚えたばかりの新米医師が治療にあたるという現実もあるくらいです。

よく考えれば大学で医学を学んでいる時にすでに美容外科医になりたいと決めて、早く美容外科医としての腕を上げたいと、美容外科クリニックに就職するのは40で美容外科医になるよりはいいかもしれません。

しかし、現実的に考えて、美容外科医になるには形成外科の経験は必須だと思います。せめて外科医として実績がないと・・と主観的ではありますが、わたくしの意見であります。近年では美容皮膚科も美容外科と同様な治療、美容整形に携わりますが、皮膚に関しては形成と重なる知識や腕があるので、美容皮膚外科といってもいいでしょう。美容皮膚科のドクターもそれなりの経験を求めたいです。

☆美容外科医ならではのブラインド手術

美容外科というのは外科の中でもかなり特殊な枠です。美容外科医になるには外科的手術の経験と知識がかなり重要ポイントとなりますが、もう1つ、美容外科治療・手術にある「ブラインド手術」、これは他の科では見られない手法の1つで、感覚・美・センス、この3拍子も手術の腕と同時に必要です。

ブラインド手術とは簡単に言いますと、ドクターの指先だけで動かす・デザインをするという事です。ブラインド手術といえば脂肪吸引でしょう。


脂肪吸引に使うカニューレ器具を聞き手に持ち、脂肪を吸引していくわけですが、もう片方の手で体の凹凸を確認しながら丁寧に手術していきます。このカニューレを持っていない方の手は全てドクターの感覚です。この部位の脂肪吸引をしすぎたら体の形がいびつにならないか、綺麗な形になるか、表皮が凸凹にならないか、血管を傷つけない様に、集中して行われるブラインドです。

中には脂肪吸引する量にもよりますが、2時間、汗だくなって手術を行うドクターもいます。それくらい脂肪吸引で行われるブラインドは大変なのです。そして簡単にできる、取得できる技ではありません。これこそ持って生まれた天性と症例数・経験数、更には美的センスがばっちり身についていないと自信を持って「私は脂肪吸引が得意です」とは言えないでしょう。

他にも骨切りの手術(鼻、エラ、顎等)にもこのブラインド手術・手法はあります。骨は外側からではなく内側から砕いて抜去しますが、どれくらい砕くか、をやはりドクターの指先でなんども外側から触ってデザインや患者さんの負担を考えて片方の器具を持っている手で骨を抜いていきます。

こうして手術器具をもっていない手も美容外科医にはとても大事なものなのです。ただ抑えてめくってはがして・・という手ではないのですね。ブラインド手術は他の外科にない特殊な手術ですが、この技術こそが美容外科医として「匠」と呼ばれるために日々研磨しているという事です。

☆まとめ

美容外科というのは健康な体にメスを入れる、治療するという受ける側の欲望を満たす外科です。欲望だけが先走って大がかりな治療・手術をするのはあなたの勝手と言えば勝手ですが、大がかりな治療こそ急がずにドクターの経歴やカウンセリングをしっかりする事をおすすめします。


時にはドクターと話し疲れて、もういいから早くやっちゃえ!と思う事もあるかもしれませんが、そこは妥協するところではありません。我慢するところです。1人のドクターだけじゃなく、何人か気になるドクターをピックアップしてカウンセリングする事も冷静に考えられる、美容整形と向き合える時間が持てます。

そしてなんといってもドクターとの相性ですね。自分が話していて、このドクターに治療してもらいたいと思えるドクターと出会う事が美容整形をするにあたりあなたの満足感、達成感、成功度はかなり変わります。美容整形というのは心と通じている、どこかで心と通じているのです。前向きな気持ちをドクターと手を取り合って進めなければ、治療をしても意味がないと思います。ドライに行きたいという人もいるでしょうけど、そんな人はご勝手にどうぞ。でも後で失敗だなんだって騒ぐ人が勢い欲望むき出し治療結果をした人に多い話です。

見極められるのはあなただけです。どうぞ満足のいく素敵な美容治療を素敵なドクターと共に行ってください。

 

 

 

TEXT BY

美容医療の美容整形魂
大山 りす

江戸時代から現代にタイムスリップして参りました。
酔っぱらって井戸に落ち、目がさめたら「平成」という時代に来てしまいそのまま現代で生きしのいでおります。
~笑う門には福ありやんす~ 大山りす